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41. 髪にドレスに惜しみなく 香り立つ白珠を飾る 盛りの馬酔木
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42. 熱いじゃがいもの上で踊る 白い薄絹 風にゆらめく自在のからだ
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43. 何の仕組みか知らないけれど 愛するあなたが終わる日からは 一緒にいるのが容易くなるの
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44. 曇った空のむこうのほうで かすかに雲がふるえています。 雷のはしっこがあるのです。
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45. エアコンディショナーが吐く暖気にうずもれた 狭いシートの上で 浅い速い息で走らせている
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46. 茹で上げたこれ 奴だったらと言いつつ ブロッコリーを縦に裂く
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47. 山桃の枝が跳ねている 鳥の尾羽が見え隠れして やわらかい実が消えてゆく
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48. 村のお宮の白いひとと ふわりと笑ってお辞儀をして 私たちは別れて帰る
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49. 青に白線をひきながら 飛び去る鉄製の 軽やかな姿
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50. 馬酔木の花が 鈴のかたちの香りを ころころよこす
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