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「日常と非日常」

 夏になると恒例の、目に見えない何かや幽霊と思しき存在の関わる話を、エンターテイメントとして楽しむことが私にはできません。
 なぜなら、私はいわゆる「見える人」だからです。普通は見えないと言われる色々な存在を感じたり、形として目でとらえたり、声を聞く毎日なので、出あう彼らは何であれ、道を通りすがる人達と変わらない日常的な存在です。
 そんな彼らを、楽しみのためだけに興味本位でモノ扱いするのは気が進みません。こう言われてもピンと来ない方は、人間の友人知人と良いつきあいをしていきたい、と思ったときに、必要とされるものを考えていただければ良いと思います。
 ところで、こんな私の話す体験談。実話の怪談は、知人に「すごく、つまらない」と言われます。

知人「"そっかー、ま、そういうこともあるよね。" じゃ、ぜんぜん怖くないねん! 普通じゃない出来事を聞いてるのに、普通の出来事として話されるんだから。」

 この知人は小説家を目指して修行中でもあります。最近はブログも始めたようです。私はとても知人の作品に興味があるので、できればURLを知らせて欲しいのですが、かなり慎重な性格なので簡単には教えてもらえないだろうと思っていました。
 ところが何気なく、NHKーBSで観た恐怖夜話の感想を書いているブログをGoogleで探していて、知人のブログと出会えました。文章は丁寧で、全体の構成や話の進め方の手堅いところに好感を持ちました。ただ、初めは「なんて私と同じ考えの人がいるんだろう。心強いわ。」と喜んだ内容が、実は私が知人にした話だと分かってしまったのは拍子抜けでしたが。
 さて、このように、タイムリーに望んでいた情報が手に入ることも、私達――目に見えない存在や霊的なエネルギーの存在を肯定する人々の多く――はシンクロニシティと呼んで日常の一部とし、そうではない人々は「ふしぎな偶然」と呼んで面白がるのかもしれません。

2009年9月2日(水)
「ふかふか」

 最近、同僚のKさんが、ご家族でマンションから戸建のお家へ引っ越されました。
 Kさんは、今までと違う住まいに色々なカルチャーショックがあることを明るくお話してくださいます。
Kさん「お義母さんがテーブルと椅子のセットをくださるって言うのをね、お断りして、それよりはフローリングに敷くもので、ってことになったんですけど。」
 ここで息を吸って一拍置いて、それから勢い良く言われた言葉に、皆思わず動きを止めました。

Kさん「空飛ぶ絨毯もらっちゃったのよ!!」

 え、どれぐらい飛べたんですか、いやまさかそんな、と思って黙っているとKさんがもらったのは、どうやら「ペルシャ絨毯」だったのだとわかりました。
 そんな高価な絨毯に、もしコーヒーこぼしちゃったら? と思うと怖くてたまらないそうです。

2009年9月15日(火)